子供の夢・大人の夢「かまくら」
2011年1月29-30日
生まれ故郷の赤平は、とても雪の多い地域でした。子供たちは、冬になると毎年のように雪だるまやかまくら作りに没頭していました。
子供の頃、かまくら遊びをしていて、「いつかかまくらの中で、火をたいて餅を焼いて食べたいな」と夢に思っていました。
そして今、その夢がかなうときが来ました。
”一人旅”ではないのだけど、適当なコーナーがないので、ここに入れちゃいました。
今、雪山の前に立っています。今年はいつになく積雪が多く、除雪後の雪山や屋根からの落雪による雪山が、いたるところに目につきます。
大人になってからも、時々考えていた、子供の頃の夢、”かまくらの中で餅を焼いて食べてみたい”
これがいよいよ現実のものとなろうとしています。
午前中の仕事を終え、いよいよ、かまくら作りのはじまりです。
かまくら作りの手順1
まず入り口を決めます。人目に付きづらい方角に、やや小さ目の入口を設定します。前者の理由は、他人が入り込み事故が起こるのを防ぐため、後者の目的は、かまくらの中のぬくもりを外へ逃がさないため。
入口のイメージができたら、いざ堀りはじめます。時間をかけて堆積した雪は、とても硬くて、出来上がっても潰れにくいのですが、掘るのも大変です。プラスチックのスコップでは、掘ることができません。剣先スコップを使用します。
かまくら作りの手順2
形成した入口を、そのままの形で奥へ掘り進めてゆきます。いきなり上下、左右へ広げようとしても、作業スペースがないと、思うようにスコップを操ることができません。地道に距離を稼ぎます。
かまくら作りの手順3
ある程度掘り進め、穴の中でスコップを動かすスペースが確保されたら、左右、上下へと空間を広げてゆきます。左右、上方向は、デタラメに掘っていると、いつしか大穴が開いてしまいます。ときどき外に出て、穴のなかを覗き込み、スペースの広がり具合を視認します(と言いつつ、今回は2か所に穴が開いてしまいました…)。
下には、地面までの間に想像以上の積雪があるので、天井の高い快適なかまくら空間とするべく、下方向にも掘り進めておきます。
かまくら作りの手順4
後は、辛抱強く掘り進めます。掘ること自体は、けっこう楽しいので夢中になれますが、掘り進むにつれて、掘った雪を外へ送り出すのが大変になってきます。そんな時は、完成後の”焼き餅”を想像してがんばります。しかし、体力・持久力が極限まで低下している今日この頃、子供の頃の夢”焼き餅”だけでは、ヘコタレてしまいそうです。そこで、大人になってからの夢”かまくらで、あ○○ん(まだ秘密、あとで下の動画を見てね)”を想像します。
「よしっ、やる気が出てきたぞっ!」
外が薄暗くなってきました。およそ3時間掘り続け、ごらんのように大きな空間が出来てきました。
しかし、この中で七輪を使って餅を焼くには、まだ少々手狭な感じがします。大切な夢です、もっとゆったりとできる、理想的な空間が欲しいものです。
外の寒さも増してきたので、本日の作業は、ここまでにして、”今夜も晩酌”にしようかと思います。
日頃の運動不足のせいもあり、くたくたです。
明日の作業へスタミナをつけるべく、今夜は、すき焼きで晩酌です(今夜も晩酌を参照ください)。
いやぁ、それにしても、しんどかったぁ。 でもすき焼きが美味い~!
おっ、なんだか体力が回復してきましたよ。
明日もがんばるぞ。
翌朝。ニュースを見て、朝ごはんを食べ、トイレを済ませ、かまくら作業再開です。
すき焼きをたっぷり食べたので、自覚的には、体力は完全に回復しています。完成間近ということもあり、昨日以上に、気力も充実しています。 さて、掘るぞ~!
それから2時間後… ついにかまくらが完成しました。
この後、夢の実現までの様子は、動画にてご覧ください。「あ○○ん」の答もわかりますよ。えっ、もう分かったって? 分かった人も是非、見ていただき、夢の実現の瞬間を共感ください。
まずは、かまくらの中をご案内させていただきます。
動画がうまく見られない方は、こちらから。http://www.youtube.com/watch?v=jiDphmOutDw&feature=mfu_in_order&list=UL