旬鮮かぐら
旭川市神楽3条12丁目1-2
2010年12月26日
一日おくれのクリスマス会です。今夜は、旭川にやって来ています。飛行機が欠航(”飛行機は欠航、でも旅は続行”もご覧ください)というアクシデントに見舞われわしましたが、結果昨日は、とても魅力的な旅をすることができました。
さて、クリスマスが終わると街は、一斉にクリスマスカラーから、正月色へと変貌を遂げます。しかし今夜は、クリスマス会。昨日同様、クリスマスファッションで出かけました。
昨年できたばかりと聞き、旭川駅の川を挟んだ裏手にある、旬鮮かぐらへやって来ました。どんなクリスマス会となるのでしょう。
旭川市神楽にある旬鮮かぐら。現在は、旭川駅との間の大きな川に阻まれ、駅からのアクセスが必ずしも良くはありませんが、駅の裏には、橋が建設中であり完成が待たれます。
出来てから間もないと聞いていましたが、とても綺麗な和風モダンな建物です。この日は、とても寒い夜でしたが、入口の柔らかい照明からは、温かさが伝わってくるようです。
さて、待ちに待った”今夜も晩酌”クリスマス会のはじまりです。
一日遅れではあるけど今夜は、クリスマス会。クリスマスファッションできめてきたのだけど、入口にはもうはや正月の門松が。昨日までは、クリスマスツリーが飾ってあったのだろうな。残念だけど記念にぱちり。
極寒の旭川の夜から、たちまち優しい暖かさに包み込まれます。明るくきれいで広い店内。カウンター席も広々、奥には、たくさんの個室席も完備されています。個室は、掘りごたつとなっていることも嬉しいポイントです。
見上げると屋根のところまで空間が広がり解放感に満ち溢れています。ともすると寂しさすら感じるほどの広さですが、そこはしかし、幾何学的に張り巡らされた梁により、モダンな雰囲気と安定感が加わり、決して空虚な感じは受けません。すばらしい。
掘りごたつに足を落とし、メニューを吟味します。通常メニューをながめているところですが、この他にも当日のおすすめメニューも用意されています。
生鮮魚介類からサラダ、肉料理、ご飯ものなど大変バラエティに富んでいます。
果たして、味の方はどうでしょうか。
上品な雰囲気で、アセロラ豆腐が出てきました。香りはそれほどありません。
まず一口。はじめは、あまり味を感じず、次第にアセロラ特有のほのかに甘い香りが広がります。豆腐自体は、むしろプリンに似たような柔らかい食感。お通しというより、デザートに近い感覚でした。
なにはともあれ、今夜もビールです。
クリスマスにかんぱ~い。ヒヤァ~ 美味いっ!
本日のおすすめメニューのひとつ、ローストビーフとオニオンのサラダです。クリスマス衣装にもマッチしています。
ローストビーフは、火が入り過ぎず肉本来の旨味がよく出ています。オニオンは、ほどよく水にさらされているのか、嫌な辛みがほとんどなく、ライトで心地の良い辛みを残しつつ、とても甘く処理されています。ポン酢系のドレッシングとともにいただくと、タイトル通り、ビーフとオニオンの相性が抜群な一品となっています。ビールのサラダとしては、グッドチョイスでした。
まさに今が旬のカキ。サロマ産です。旭川の地理的状況を考えると、サロマ産が最も鮮度よくいただくことができるカキということになるのでしょうか。
全体がぷるりんぷるんっとして、ところどころにほどよい弾力と柔軟さが混在し、噛むごとにミルキーな甘みが口の中いっぱいに広がります。レモンを少したらすと、甘みはいよいよ頂点へと達します。
条件反射的にビールを持つ手も動き続けます。
マグロ、サーモン、ホタテ、カンパチになんとボタン海老。いずれも十分鮮度が保たれ、食感の良い逸品です。特にボタン海老は、とても大きく噛みしめるごとに海老の身の旨味が瞬間膨張的に口の中に広がります。頭の中身も磯の香りが充填されていて、口に入れ舌の上で転がすとたちまち幸せの渦の中へといざなわれます。
焼き鳥は、炭火の香りがたまりませんね。また職人さんの技術は、プライベートの野外バーベキューでは、決して作り出すことのできない絶妙な肉の柔らかさと表面のカリカリ感を演出してくれます。
いったん日本酒モードへ切り替わりかけましたが、今夜は、クリスマス会。”飛行機は欠航、でも旅は続行”から引き続きビールモードのまま続行です。
赤平に住んでいた頃、小僧寿しチェーンがやって来ました。そこで大好きだったメニューがバッテラ。
お酒を飲むようになり様々なお店で脂ののった上等なサバを知り、しかしながら子供の頃から変わりのないサバ特有の味わいに懐かしさも感じて、今でもいつでもどこでもサバの押し寿司または、バッテラは、好物の一つであります。
つまんでばかりで小腹が空いてきました。今夜は、サバの押し寿司です。
メインメニューとは別に、寿司メニューも用意されています。寿司も食べたいけどサイドメニューもいろいろ食べてみたいという人には、もってこいの居酒屋です。
しゃりは、やや小さ目にしてくれており、お酒とも他のメニューとも一緒に楽しむことができます。ネタの鮮度は、言うまでもありません。
北海道居酒屋の定番ですね。
脂ものっており身は、ほくほくで、活きの良さの証明、人々を魅了する微妙な弾力を兼ね揃えていました。遠火の強火でしっかり焼かれ(ていると思うのですが)、表面のパリカリ感にも優れ、尻びれ近くを除き骨まで全部いただきました。開きホッケは、頭と腹はもちろんのこと、この骨まわりが旨いですね。酒がすすみますね。北海道の夜を感じます。
さいごに地鶏つくねの笹の葉焼き。これは旨いっ!見た目は、ハンバーグ。表面には甘味噌にねぎ、ゴマがのっています。
鶏肉の味がしっかりとしていて、肉の間には、レンコンなのかな、食感のよい根菜と鶏軟骨が散りばめられています。つくねそのものにもやんわりと甘じょっぱい味付けがなされており、楽しい食感とともに、とても充実した酒の肴を形成しています。ねぎごま味噌といただくと見事な酒の肴を完成しています。
2010年クリスマス(12月26日だけど)に乾杯!
門松や正月飾りの中、クリスマス衣装に身を包み、クリスマスでない日にクリスマス会。とても楽しい経験をしました。