割烹あべ
函館市本町18-18
2010年11月26日
連日、ぶらり食べ歩き。
昨日は、給料日だったので、プライベートでのぶらり食べ歩き。
今夜は、職場が入居しているビルのオーナーが主催してくださり、少々早めの忘年会。
函館の繁華街、五稜郭地区(本町)にある、割烹あべを訪れました。
今夜も函館の幸をいただきます。
昔は、よく食卓にのぼったあかざら貝。最近は、お目にかかることも少なくなり、珍味として注目されてきているそうです。見た目は小ぶりなほたて貝、味は濃厚とのこと。函館で期間限定でいただくことができます。
一品目は、あかざらの磯辺和え。醤油ベースのほんのり薄味。あかざらの濃厚な風味が引き立ちます。
今夜も、早々に日本酒へ切り替わってしまいそうです。
本日も登場!珍味オンパレード。
あかいか、たらの子、かぼちゃ、かも、えび…
いずれも上等な素材を、丁寧に調理してくれた逸品です。
中でも、写真右上、たらの昆布じめきなこ和えは、経験したことのない旨味。白身魚の上品な甘みと、きなこの香りが絶妙にマッチしていました。
ビールを一杯だけ飲んだ後、すぐさま日本酒モードへ突入。
明日も仕事。だいじょうぶかな?
今年は、存分にイカをいただきました。甘~い。本当に函館のイカの美味しさには脱帽です。
ホッキ貝。函館を挟んで西と東、どちらの海もホッキの産地です。本日は、西側の上磯産です。身のしまり具合が生きの良さを証明しています。ヒラメの縁側は、じゅわっとコリコリです。津軽海峡のまぐろは、いつも細かな脂が散りばめられており、大トロではなくとも、口の中でたちまち溶けてなくなります。日本海のえびは、上品で濃厚な甘さと、身のプリプリ感で勝負をしかけてきます。
この時点で、すでに大満足。
はじめていただきました。あなごも昆布もともに特有の味を持っています。果たして、その融合はどんなものなのでしょうか?
まずは、昆布から次第に増強してくる磯の香りが広がります。少し噛み進めてゆくと、昆布の間から少~しずつあなごの味が見え隠れしてきます。さらに咀嚼を続けると、あなごの存在感が揺らぎないものとなり、かわりにほんのりと磯の香りが残ります。
海中を散歩しているような、味にストーリーを感じました。
今夜もいただいてしまいました。たちです。
連日いただいても、決して色あせることのない珍味風情。
北海道に住んでいることに感謝しつつ、いただきます。
ふわぁ~、かすかな甘みと風味のみを口の中に残して、瞬く間に溶けて消えてゆきました。
酢の物の前に、目鯛のみそ焼き、松茸と松茸の付け合せがありました。今年一年の思い出話に花が咲き、料理のおいしさに心奪われ、撮影を忘れてしまいました。
ここで慌てて思いだし、撮影を続行。
ずわい蟹の酢の物です。間違っても咳き込んでしまうような強烈な酢加減はなく、ずわい蟹のあじわいを損なうことのない、ほんのりとした酢の風味。料理長の優しさを感じられる一品でした。
まもなく今夜の宴も終了です。
最後に小腹を満たしてくれたのが、この一品。
味噌汁とともに、ほたてと蟹の風味がほんのりと香るおいしいご飯をいただきました。
メロンと柿もおいしかったです。
割烹あべ。素材の豊富さや鮮度はもちろんのこと、様々なおいしい工夫や、緻密な技を実感することのできる素晴らしいお店でした。
今年最初の忘年会も、幸せに包まれて終えることができました。
また明日から、仕事もがんばるぞ。