夢のトイレ63

夢のトイレ63  今日は検便採取の日。数日前に職場で配布されたブルーの小さなジップ式の袋には検便セット一式が入っている。便を採取するぬぐい棒のついた採取容器、採取方法を示した説明書、そして一見すると焼肉屋の紙製エプロンにも見える便を受けとめる採取シート。このシートを便器の底に敷いて、その上に排便を行い、あとは便の表面をぬぐい棒でぬぐって容器に戻せば完了だ。とても簡単な手技なのだが毎年ボクは緊張する。なぜなら、ボクは時々お尻が切れて血が混ざることがあるからだ。それほど頻繁に血が混ざるわけではないけど、数年前に一度、運悪く検便採取の日に血が混ざってしまい再検を余儀なくされたことがある。今回はそういうことがないように数日前からコンニャクと野菜を多めに摂るようにして排便に伴う肛門環境改善を図っていた。便器の底にそうっと採取シートを敷いた。すでに心地の良い便意が膨らんできている。どうやら本日も快便間違いなしといった状況である。一人で小さくニヤつきながら便座に腰をおろした。そして、その動作が排便反射の引き金になっているのか、たちまち便意は排便感へと変わり予想通りの快便となった。わずか1秒か2秒のうちに大変存在感に満ちた巨大なやつが、どどどっと突き抜けていった。おしり洗浄はせずにティッシュで軽くお尻を拭いて立ち上がり、いよいよ採取作業です。しかし油断は禁物。快便ではあったが出血があるかないかは見てみるまでは分からない。そしてボクは便器の中を覗き込んだ。 えっ・・・  (つづく)