夢のトイレ31 道路は山の裾野の平原を緩やかに蛇行しながら続いている。何度もバックミラーを確認するが追ってくる車はない。今日は朝から不思議なことばかり続いているが、案外ついている日なのかもしれない。未だ目的地は定まってはいないが、これだけの大金が手に入ったのだから、少しくらい贅沢な宿に泊まるのもいいだろう。間もなく高速道路への入口が見えてきた。車を減速させて右折する。念のため今走ってきた道路を直接見渡すが、他に車は走っていない。もう大丈夫。安心した途端、なんとなく便意を催してきたようなきもするが、まだ大丈夫。高速ならばどこにでもサービスエリアがあるのだから。さて、これからどこへ向かおう。ふふふふ。 (つづく)
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