夢のトイレ4 ボクは再び車を走らせる。亀田川を越える小さな橋を渡ると、目の前には国道5号まで途切れなくつづく青信号が並んでいた。片側2車線の道路には数台の車しか走っておらず実に爽快だ。道の両側には中華レストラン、宗教法人、マンション、車販売店、幼稚園など異種多様な建物が並ぶが、そのどれもが今は扉を閉めている。コンビニは開いているが、そこに立ち寄る客の姿はない。今見ている景色に何となく普段とは違う違和感を覚えるが、休日の早朝ならばこれが普通なのかもしれないと自分を納得させる。そして車が国道5号線との交差点に近づいた時、信号が赤に変わった。ボクは右にウインカーを上げながら右折レーンへゆっくりと車を進入させた。 (つづく)
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