2015年4月11日テロップ記事

411日 駅員の吹く笛の音を合図に再び列車は、ゆっくりと動き始めました。窓辺に置いたカップ酒の液面が不規則に揺れ始めます。列車の揺れに合わせてボクの酔も瞬く間に広がってゆきます。あれほどもがき苦しんだ辛さは嘘だったかのように、今はどこにも残っていない。もう二日酔いは終わってしまったのです。 (おしまい)