2月13日 このあたりは、函館でも比較的繁華なエリアとされています。しかし週末にもかかわらず今日も人影もまばら。そんな喧騒のない街中に商店のBGMや音声広告だけがやや大きめの音量で鳴り響き、目の前の光景を更に一層さみしいものにしているようにすら感じます。電停に近づくと後ろからキィーという電車のブレーキ音が聞こえました。振り返ると、ふたつほど先の赤信号に白地に赤色の帯をまとった電車が止まっているのが見えました。「よし、今日はハセスト号だ」 そう、何故だかボクはハセスト号に乗れた日は、その後なにかしらいいことに出くわすのです。ボクは市電乗り場に向かって駆け出しました。 (つづく)
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