1月14日 これまで抱え続けてきた嫌悪感から解放される時。 目論見通りに異物が排除される喜びの時。 ボクは間もなくおとずれるその時を想像していた。 左手で5円玉を取り右手の中指の先に押し当てた。 5円玉の穴の部分に見える皮膚がピンク色から赤紫色へと変化してゆく。 でもまだガラス片の姿は見えてこない。 ボクは“その時”がこのあとすぐにおとずれることを全く疑うことなく5円玉を押し続けていた。 (つづく)
1月14日 これまで抱え続けてきた嫌悪感から解放される時。 目論見通りに異物が排除される喜びの時。 ボクは間もなくおとずれるその時を想像していた。 左手で5円玉を取り右手の中指の先に押し当てた。 5円玉の穴の部分に見える皮膚がピンク色から赤紫色へと変化してゆく。 でもまだガラス片の姿は見えてこない。 ボクは“その時”がこのあとすぐにおとずれることを全く疑うことなく5円玉を押し続けていた。 (つづく)
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