2015年1月13日テロップ記事

113日  左胸のネームプレートの安全ピンを外した。 そのピン先で、まずはガラス片埋没部の表皮を引っ掻くようにして浅く切開した。 ピン先がガラス片に触れ、ジャリッという感触がピンを持つ左手に小さく伝わってきた。 ボクは小さく満足した。 しかし、ガラス片本体の大きさを想像して、妥協することなくボクは更に切開を大きくした。 「よしっ」 いよいよこの時がやって来た。(つづく)