第17話 「闇の連絡サイト」
ありえないことだという思いは、今も全く変わらない。ただ“女性”の説明をそのままチャートで示すと、おそらくこのようになるのだろう。
「きっとこれは悪い夢だ。きっとまもなく毎日聞いてるやかましい携帯アラームで叩き起こされるのだろう。」
今もそう思ってるし、そうであってほしいと願っている。でも無情にもボクは確実に覚醒していることを自覚している。
ところで“本来の時空”のところで、ボクは“闇の連絡サイト”にアクセスしている。ボクはどうやってそんなところにアクセス出来たのだろう?
でも、ボクがそこへアクセスしないことには、23世紀では闇の組織が世界を支配することになってしまう。そんな方法も知らないボクに、一体何ができるのだろう? そして、ボクはこれから12月25日に時空伝送されるようだ。今の21世紀に“タイムマシーン”なんて無いのに、一体どうやってボクは12月25日に戻ることができるのだろう? 仮に100歩、いや1,000歩譲ってこれが本当の現実だとして、ボクが12月25日に戻ったところで、そんな恐ろしげな未来から来た闇の組織員達と果たして渡り合えるのだろうか? 想像しただけで股間が縮み上がってしまう。 できることなら逃げ出したい。
「いえ、逃げ出すことはできないのです。」
ボクの内心を見透かしたかのように“女性”は言い放った。
「これは“運命”のようなもの。今はまだ分からないことばかりだと思うけど、結局のところ“時空”は、“未来”は、誰にも変えられないのです。」
「だったら…」
だったら、何もボクがそんなことしなくても、おのずと未来は開けるのでは?
と言おうと思ってすぐにそれを飲み込んだ。残念ながらボクには先に進む勇気もないけど、引き下がる勇気も持ち合わせてはいなかった。だからボクは、この目の前にいる“女性”を信じて、ただ彼女の言うがままに身を委ねてみようと、とても男らしくないけど、とてもだらしがないけど、そんな結論を下した。
(第17話のあとがき)
さて、ようやく再び週末がやって来ました~♪
先週末の旅もまだ編集してないのに、今週末はまた新たな旅に出ようと思います。もちろんどこへ行くかは決まってないけどね~♡
ひとまず本日も仕事をがんばって、今夜も晩酌しながらプランを立てるのです!
なんて言って大抵は飲みすぎて旅のプランは事前に立ったためしはないのだけどもね~♪
それでは、本日も見て下さってありがとうございます。
(おしまい)
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