SF超大作「続・大福」第14話

14話  「200年後の世界」 

  

“女性”の話した内容はこうだった。

まず、“女性”は今から約200年ほど未来からやって来たそうだ。まるでドラえもんかバック・トゥ・ザ・フューチャーの世界だ。しかし約束した通り、話を遮ることなく続きを聞いた。200年後の世界でも「金」、つまりゴールドの価値は高いそうだ。しかも、今から60年もすると地上で採掘可能な「金」は枯渇するそうで、それゆえ200年後の世界では、「金」は今よりも数十倍以上の価値で取引されているという。そして、そんな「金」を不法な取引で収集し、自由自在に価格を操る組織が暗に活動し、世界の政治や経済のバランスを脅かす存在にまでなってきているとのこと。その不法な取引と言うのが、“時空転送器”、つまりタイムマシーンを使ってのものらしい。200年後の闇の組織は、「金」の収集を限りのある自分達の世界には求めず、200年以上前の世界に求めたそうだ。そうすることで他の者に渡るはずだった「金」が、それよりも先に自分たちの物になると考えたわけだ。で、その見返りには高純度のドラッグが選ばれた。これから200年という時間は、非合法のドラッグの品質をも当然良化させたのである。現在の技術では生成が不可能な高品質、高純度のドラッグには天井知らずの価格がつくらしい。こうして未来と過去の闇の組織が、ウインウインの関係を結ぶことができた訳だ。

ただ、タイムマシーンとか、未来の暗躍組織とか、世界をくつがえす存在とか、ただの一つだってボクに関係しているものは無い…  タイムマシーンなんて信じてないし、闇の組織に友人はいない。ますます頭の中がおかしくなってきた。

    

(第14話のあとがき)

 

いよいよ”SF超大作”みたいになってきましたね! いまだにタイトルの”大福”はどこにも出てきてませんが、これでひとまず”SF”はクリア!!   

さて、問題なのはこの先。どうやって話を進めてゆこう…   

それはもちろん、今夜も晩酌しながら考えるのです。いや、正直なところ、あまり考えてはいないのです。晩酌しながら思いついたのを書いてるだから(笑)

なので、ボク自身もこの先どんなことが思い浮かぶか楽しみなのであります。

それではまた明日。

お知らせ:週末、道内のとあるスキー場で大変アクロバティックな映像を撮影することに成功しました♪ 近日中にご紹介します。お楽しみに 本日も見て下さってありがとうございます。   

(おしまい)

 

※3月26日現在、そのアクロバティックな映像はまだ未編集なのですぅ…

 なんとか夏が来る前には掲載に漕ぎつけたいなぁ…