みやびたかしの 酒と旅
キボリ「う、うわ～。今夜もこれまた豪華ですな～。いや、今夜って言いましたけど、今の時刻は14：30。豪華とか言ってる場合でないのですわ。こんな早くから晩酌始めてしまってよいのですかなぁ」
たかし「今日は松前に行く予定だったけど、寝坊して変更になったから時間もたっぷりあるんだ。だからいいの」
そ、そうですなぁ。でも、今日は今日で とっても有意義な旅ができましたな。たかしの撮った、
しーっ！
あ、そうですな。公開するまで内緒ですな。でも、ほんとに そんなこと出来るのですかなぁ。昨夜の実験はうまくいかなかったのですからなぁ。
きっと大丈夫。先週の”水中撮影”を超える映像になると思うんだ け ど な ぁ…
あれ、なんか自信なさげですなぁ。
ま、ま、何はともあれ、晩酌しましょ。それにしても すんごい量ですなぁ。でもこれ ぜ～んぶいただいちゃいますわ。たかしは飲んだらあまり食べないから、僕がぜんぶ食べちゃいますわ。
ほんといつもキボリ、ほいどだね～
ほ、ほ、ほいどぉ？ な、なんですかな？ それは何かの褒め言葉ですかな？ そ、それとも…
えっ、キボリ、それ本気で言ってるの？ え～っ、わざとでしょぉ？
え、え、え？ ”ほいど” って、 何なのですかな… 普通みんな、知ってるのですかな？ 僕は熊だから たまたま知らないだけなのですかな？
キボリ、本当に知らないの。
うん。
へぇ～、びっくり。
そ、そんなびっくりなのですかな？
”ほいど”ってね、食いしんぼってことなんだよ。
ははぁ、食いしん坊のことを函館の方は、”ほいど”っていうのですかぁ。
う、うふ、うふふふふふ…
な、なんですかな、その気持ち悪いほくそ笑みは？
うん、実はボクも知らなかったんだ。ボクね、昨日仕事が終わってから函館の有名百貨店”棒二森屋”の「全国うまいもの味めぐり」に行ったの。行く前にね、職場のスタッフに、試食食べまくるんだって言ったの。そしたらスタッフに、ボクはほいどだね～って言われたんだ。ボクも赤平出身だから、何を言われたのかさっぱり分からなかったんだ。
そうなのですな。それを聞いて安心しましたわぁ。
まぁ、何はともあれ、今夜も晩酌 楽しもっ！
こんないっぱい いただいちゃいました。
う、う、うわぁ～。これはとっても嬉しいですな、とっても感謝ですな。
そうだね、感謝しないとね。 よし、さっそくこれを使って料理開始っ！
うひ、うひ、うひ、ひ、ひ、ひひひひひひ。
とっても楽しみですわ～！
ふぅ、これでようやく分解作業完了！
たかしぃ、ごくろうさま。ありがと。
たくさんもらって嬉しいけど、その分調理が大変だよね。
でも、手間がかかった分だけ美味しくなるのですな。
そうだよ。今夜は甘エビで、贅沢な晩酌になるんだよ。
これはゴミですかな。
キボリっ！
な、な、なんですかな、急に大きな声をあげて。
エビの旨さは、この殻なんだよ。ここに美味しい旨味が詰まってるんだよ。 だからこれでダシとるんの。
そ、そうでしたなぁ。でも、そんな怒らなくてもいいのでないですかなぁ。
キボリっ！！
は、はいっ！
エビは殻。よぉ～く覚えておくように
は、はい。よぉ～く覚えておきますわ。 なんだか今日のたかし、料理の鉄人みたいですなぁ。
全くもって、このピンクが美しいね～
そうですなぁ。美味しそうですなぁ～。
なんだかこの淡いピンク色を見てると とっても切なくなるなぁ。とっても淡いピンクだね。彼らも精一杯生きていたんだよね。自由に海の中をかけめぐってたんだよねぇ。彼らは毎日、何か楽しいこと あったかな？エビたちは、楽しいとかいう感情はあるのかな？世の中分からないことがいっぱいだなぁ。
た、た、たかし、ダイジョブですかなぁ？
これは一体、何ですかな？
これはね、エビの頭の中にある内子とミソだよ。
あぁ、あの磯の風味のする美味しいとこですな。
そうだよ。とっても大変だったけど全部取り出したんだ。
これはどうするのですかな？
これにね、エビの身を和えて、塩、醤油、わさびで 味付けるんだ。そしたら極上の酒の肴が出来上がるんだよ。
そ、それは美味しそうですな～。今夜も飲みすぎてしまいそうですな～
何にしても、今夜もとっても幸せな晩酌になりますな。
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９３５ (月曜日, 17 10月 2011 00:10)
これだけ手間隙かけて美味しそうなお料理を作っても、飲んだら食べないのですか？。キボリ君が代わりに食べていたら太ってしまいますね。
お酒の好きな方の休肝日はとっても難しいです。
が、身体には充分気をつけて下さいね。
ところで、「ほいど」の意味をご存知なかつたとは？
私は普通に普段使っているので気にもせずに使っていました・・・
北海道に住んでいる方は皆さんご存知とばかい思っていましが、やはり函館の方言でしたか？。時には、「ほいどっこ」とも言いますよ。
まだまだ函館の数え切れない方言が沢山あるので
職場の方々に聞いてみてください。
恵山の道の駅が出来た時、「なとわ」と決まった時のネーミング、
これまた良く考えたものだと感心したものです。
kikoriro1 (月曜日, 17 10月 2011 07:38)
こんにちは〜！ や〜 あいかわらず ”まで”ですね〜！（までって、わかります？丁寧って意味です。。。）ほんと私には こういうの無理っ！ きれいに盛りつけられて、なんかクックパッドのサイト見てるようです！
ところで、ほいどって実家でもよ〜く使ってました。ばあちゃんからよく、『ほいど食いするもんでないよっ！』って怒られた記憶があります。母もよく使ってたのですが、今は札幌に引っ越したので、いいふりこいで言いません。。
miyatakagoroli (月曜日, 17 10月 2011 08:08)
935さん、ありがとうございます。
先日、はじめて「ほいどだね」と言われ、意味が分からず何度も聞き直しました。聞き直しているうち、相手もボクが”ほいど”の意味が分かってないことに気が付いたらしく、ボク以上にびっくりしていました。それだけ函館地方では、あたりまえの言葉なのですねぇ。
”なとわ”については、以前”なとわ恵山根ぼっけ定食”で道の駅に行った時、その意味を知りました。なんと”あなた”＝”な”、”わたし”＝”わ”。たった一文字に縮められちゃったのですね。これからもまだまだ沢山の函館、南北海道言葉に巡りあうことでしょう。
miyatakagoroli (月曜日, 17 10月 2011 08:14)
kikoriro1さん、”ほいど”の活用例をご紹介いただきありがとうございます。実際の使われ方を知ることで、ボクも自然と使えるようになれると思います。
「”まで”ですね」・・・ どこまでのこと？ いつまでのこと？ 数秒間意味が分からずにいましたが、「丁寧」と説明してくださり理解。「”まて”ですね」ならば通じました。ただ突然の”まで”ですねはねぇ。おもしろい言葉がたくさんあって楽しいな。まだまだいっぱい知りたいな。