鮨処 あうん亭
函館市中島町36-16
2011年2月16日
久しぶりの「ぶらり食べ歩き」となりました。最近は、仕事も私生活も多忙で、ほとんど外食はありませんでした。そんな中、以前より仕事でおつきあいのある方のお誘いを受け、職場の上司とともに中島町にある寿司屋”あうん亭”へと向かいました。
近海の海の幸に、久しぶりとなる生ビールの味を思う存分堪能してまいりました。
まずは、久々の生ビールで乾杯です。
日頃ものすごくお世話になっている上司の方、それにいつも仕事上欠かせない商品を提供してくださる担当の方とご一緒させていただく会食、それだけでも十分嬉しいところですが、これに久しぶりの生ビールの旨さが加わり、初めからいきなり至福のひと時です。ありがとうございます。
こんな至福な状況を、さらに超越した極楽へいざなってくれたのが、こちらあうん亭の珍味三種。
今回は、完璧にメモしてきたのでご安心ください。
左からマグロ… あれっ何だっけ?メモには、「まぐろ」とのみ書かれています。まぐろの照り焼きかな…(この時はまだ酔っ払ってないのだけど)。それに真タラの子醤油漬け、ホタテのひも酢味噌和え。
自宅だったら、コレ3品のみで十二分な晩酌メニューとなってしまいます。
何にしても、今夜はすかさず日本酒モード、スイッチ・オンっ!
山形県酒田市の酒田酒造、上喜元です。あっさりとしたやや辛口のお酒。美味しい珍味と一緒に飲めば、その香りも一段と高まります。初めて飲みましたが、クセがなくて飲みやすく、優しいほわっとした香りが、美味しい肴と相性ばつぐんです。
おちょこの縁から、酒面がやや低下してます。お店がケチだからでなく、撮影前にすでに一口いただいちゃっただけです。お店のサービス精神は、受け皿の表面張力にあらがって盛り上がった酒面の盛り上がりを見ていただければご理解いただけると思います。実際、注ぎこぼれた量は、かなりのものですよ。
お好みでお造りをいただきます。
不意にお好みと言われても、普段お好みで注文することが少ないので、何を頼んだらよいのか迷います。要するに魚介類はなんでも好き♡
道産ではないとのことでしたが、近海産マグロのいいのが入っているとのことでマグロ、サバ、それに本日おすすめのシマエビをいただきました。
シェークスピアは2万1,000語の語彙を使い分けたといいます。すごいんだかなんだかよく分かりませんが、きっとかなりすごいんでしょう。それだけの語彙をもってしても表現するに難しいくらいの旨味を堪能しました。
見てください、この珍味メニューの数々。
全部食べたいっ!
何をいただくかなぁ…
「アンコウのとも和えくださいっ!」
昨年、赤絵浜弓で初めていただきました。2か月後、こんなに早くこの珍味にもう一度出くわすとは、思っても見ませんでした。
アンコウの独特のブヨブヨした食感、そこへ肝の甘みと味噌の風味が絶妙に絡み合います。あぁ~
し・あ・わ・せ。
他に言葉はありません。食べてみたい方は、函館に来て”あうん亭”もしくは”赤絵浜弓”に来てください。「美味しい」の一言では語りつくせませんよ!
本日入荷した”シマエビ”の頭の中のミソで作った塩辛。メニューにはありません。コレ、どうしたものかなぁ~。珍味という言葉は大好きですが、そんなありきたりの言葉では語りつくせない、独特の旨味が潜んでいます。あー、どうしよう。なんとか伝えたいけど、2万1,000語も日本語を知らないので無理だな。
早い話、あうん亭に来て食してください。ただし、その日に入荷してなければ食べられません…
ふあ~、どうしよう!日本酒がおいでおいでと誘ってきます。
いやぁ、これは甘いっ!
海苔の風味も抜群っ!
どうしよう、今夜は味わいをうまく言葉で伝えられません。
食感はブヨブヨ、しかし噛んでゆくごと柔々。ホタテ貝柱のひとつひとつの柱の舌触りが、確かな存在感を与えてくれます。味? もちろん、ぅわっ!と 甘~いっ!それに磯辺焼いたことによる香ばしさ。海苔なんていらないのに、この海苔がまた一段と風味を掻き立ててくれます。あぁ~、どうしよう。我を忘れそうです。
分厚いヒラメの縁側です。これだけ珍味を味わった後に、コレです。
珍味が珍しくもないような錯覚を受けます。ところがどっこい、これまたじゅわっ。
甘くて美味しくて、例えようのない味わいがあふれ出す珍味です。
シェークスピアなら、なんと表現しただろうなぁ?
でも、シェークスピアでも無理だと思う。いくらたくさん言葉を知ってても、食材の旨さは、筆舌に尽くしがたいものです。
いやぁ~、しあわせ♡
つづいていただいたのは、黒龍。
香りが濃厚な極上のお酒。
あらゆる和食材のお供として重宝されている高級日本酒。
ネームバリューの通り、その旨さたるや、
日本語2万1,000語知っていれば、みなさんにリアルにご紹介できるのだけどね。
残念ながら、シェークスピアでなくて、ミヤビタカシなので、上手くお伝えできません。ごめんなさい。
とっても小さな幼少時期。赤平のスーパーでたくさん売っていたのを今でも記憶しています。
その当時、どんな味だったのかは、覚えていませんが、今となっては超高級珍味です。
決して、今食べられないから珍味なのでなく、この味わいが魅力的なので、今でも珍味なのだと思います。
この食感がたまらないですよねぇ~
日本酒が先行し、かなり酔っ払いましたよ。
そんなところに登場したのが、白身団子。ホッキをベースに椎茸や三つ葉を合わせた白身団子。風味が濃厚で、美味いのなんのって。お酒好きでなくとも、この美味しさは評価してくれると思います。
普段の食生活で、漬物はあまり登場しません。まだ38ですから。
それはあまり関係ないけど、ときどき美味しい漬物に出くわすことがあります。
今回も、唸らざるをえない漬物に出くわしました。大根の溜り漬けです。
どうやって作るのかは分かりませんが、ほのかに甘~く、大根の味わいもしっかり表現されています。
日本の文化、恐るべし!
数の子は、どうやって食べてもうまいっ!
ニシンの本場、江差に行ってこようかなぁ。
とにかく、うまいっ!
話も盛り上がり、お腹も盛り上がり、もう十分満足。
しかし、寿司屋でお寿司を食べない手はありません。さきほど旨すぎた、近海マグロを寿司でいただきます。
これがまた、酢飯の旨さとマグロの旨さが例えようのない絶妙なコンビネーションを織りなし、満腹となりつつある腹に、たおやかに溶け込んでゆきました。俗にいう、「じゅわっ、といって、口の中で溶けてゆくわけ。そして甘みが口の中いっぱいに広がるんです。食卓では味わうことのできない食感です」。
つづいて、さきほどお造りでいただいたサバです。甘くて濃厚なサバの旨さが、「これでもか~」と立ち向かってきます。あー、どうしよう。こんな美味しい思いをしちゃって。明日からの”今夜も晩酌”に悪影響を及ぼさなければいいけど。
久しぶりの生ビール、そして美味い酒。
そしてその肴には、普段なかなか口にすることのない文字通りの珍味。
あ~、日本っていいな~
この美味しさを糧に、明日からまた仕事がんばるぞぉ~
ごちそうさまでした。